「母が洗濯機を使っているのを初めてみた時、私はまだ4歳でした」
これは、公衆衛生学者であるハンス・ロスリング氏が、2010年のTEDで語った最初の一文であり、洗濯物の山と洗濯機とともにステージに登場しました。
ロスリング氏は、”世界最高のプレゼンターたちが抜きんでているあること”をおこなっています。それは「 ほんの数秒で、観客の注意を惹きつけること」です。
記事を書きはじめる時に留意すべきことは、スピーカーとしてステージに立っている人がすることと似ています。
ただなんとなく記事を読み始めただけの読者の気を、数秒以内に惹きつけなければいけません。
読者の心を冒頭でつかみ、記事の最後まで興味を持って読み進めてもらうには、少なくとも1つはテクニックを身に着けておいた方がいいでしょう!
読者の好奇心をひきだし、興味をもってもらうための3つの方法を紹介していきます。
Contents
読者を惹きつける3つの方法
この記事では、読者の気をひくための3つの方法を実際の使用例とともに紹介します。
- 方法1:読者への語りかけから始める
- 方法2:具体例を述べる
- 方法3:反対の意見を述べる
方法1:読者への語りかけから始める
私が書いたこの記事が、ステージに立っているハンス・ロスリングの姿の描写から始まっていました。
彼がステージで何をしていたか覚えていますか?彼は洗濯物を持って洗濯機の隣に立っていました。そして彼は衣服を洗うプロセスについて話し始めます。
彼がデモンストレーションをおこなっている間、あなたは彼が次に何をしようとしているのかに釘付けになるでしょう。
ロスリング氏の場合は、幸運にもステージ上で動作をおこない、物理的に観客の気をひくことができます。
記事を書く場合は、文章でこれをおこなう必要があるので、難しいと思うかもしれませんね。
でも、大丈夫です。
文章で読者を引き込むには。目の前の読者に実際に語りかけているかのように、ストーリーを展開するといいでしょう。
語りかけられることで。読者は自分のことのように想像を膨らませることができ、ストーリーに入り込みやすくなるのです。
たとえば、次のように書いたとしましょう。
にんにくの皮をむいてみたことがありますか?
昔ながらの方法でやった場合は、それぞれの実の部分を分離し、半分に切り、皮をむくのに5分以上かかったと思います。 しかし、10秒でニンニクの皮をむくことができたらどうでしょうか? 対処方法は次のとおりです。 ニンニクを手のひらの付け根で叩いて、実を分離します。 次に、分離した実を取り出し、容器に入れて別の容器で覆います。次に、にんにくを振ると、魔法のようににんにくの皮がはがれます。 |
どうでしょうか。最後まで読み進めたくなったのではないでしょうか?
ただ単に読み続けただけではなく、次にどんな展開になるのか知りたいと、興味を持ちませんでしたか?
この「デモンストレーション」を含む1文を書くだけで、読者をコンテンツに引き込めるのです。
デモンストレーションがかければ、後はいつも通り残りの文章を書くだけです。
ロスリング氏による、洗濯機を使ったデモンストレーションはありふれた例のように思えるかもしれませんが、記事の冒頭に書いてあることにより、読者は次に何が起こるか期待して、続きを読むことになります。
方法2:具体例を述べる
バニー・マウロウのドラマーが顧客になるまで、Airbnbが会社として苦しんでいたことをご存知ですか? |
この内容は、面白そうだなと感じますか?
具体例をあげることは、過去の出来事であろうと現在の出来事であろうと、次に何が起こるのか、そしてなぜそのようになったのかを知りたいので、読者の気を引きます。
- そもそもAirbnbが困っていたのはなぜか?
- Airbnbとバニーマウロウのドラマーにどのような関係があるのか?
- そして、これらの出来事とこの記事がどう関係しているのか?
など、読者は疑問点がいくつか浮かぶでしょう。
読者に「なんで?」と思わせることもポイントかもしれません。
Airbnbの話の続きはこうです。
創設者たちは「朝食付きのホテル」のような宿泊施設を提供することに熱心になります。
そのためには、宿泊者が到着したときに所有者が近くにいて、家やアパートに滞在する必要がありました。 しかし、バニーマウロウのドラマーは、部屋だけでなく、アパート全体が欲しかったのです。 このニーズは、Airbnbの未来を変えた瞬間でした。 |
そして、この記事は以下のように展開していきます:
事業を運営する方法について顧客側がはるかに良い提案をしていても、私たちは私たち自身のアイデアに基づいて事業運営方針を策定しがちです。
しかしAirbnbは、顧客の話を聞くことで、幅広いニーズを満たす魅力的な宿泊施設を提供する方法を見つけました。 |
この物語がどれだけあなたの気をひいたでしょうか?
洗濯機のデモンストレーションが、どれだけあなたを物語に引き込んだか覚えていますか?
さらにもう1つの方法があるので、次に紹介しますね。
方法3:反対の意見を述べる
あえて見出しと矛盾するような内容から書き出す手法です。
「すばやく学ぶ方法」に関する記事を書いているとしましょう。
最初の段落では、反対の意見を示します。
たとえば「速読」について、”速く読むことにより読者はより多くの情報に触れることができる一方で、深く内容を理解することはできない”などと、速読を否定します。
次に、読む速度を落としメモを取ることは、時間がかかるように見えるかもしれませんが、学習した内容を長時間記録するための最も効率的な方法であることを説明します。
このように「すばやく学ぶ方法」を教えました。
これは読者が期待した、想像した内容とは異なり、いい意味で裏切ったかたちになっていますよね。
こうした意外性や反対の内容から入ることで、読者はあなたの記事にひきつけられて、どんどん先へ読み進めることにつながるのです。
読者の興味を引き続けるために
ハンス・ロスリング氏は公衆衛生とそのデータについて話します。
聴衆にとっては複雑で理解が難しい話題ですが、彼のスピーチは一般の人たちに愛されています。もちろんそれにはちゃんとした理由があります。
彼は、1回のスピーチの中で読者への語りかけ(デモンストレーション)、具体例の提示、そして反対意見を述べることまでおこないます。つまりこれまでに紹介した3つの手法を1回のスピーチ内で駆使しているのです。
彼は1つの概念から語り始め、少しずつ段階を踏んでいろいろな情報を盛り込みながら話をすすめます。
優れた講演者は、聴衆の集中力が長続きしないことを知っています。
彼らは、前の講演者がグラフや数字を長々と複雑な話をしていて、聴衆はうんざりしているだろうことも分かっています。
聴衆や読者の立場になって、退屈しない話の運び方を覚えていきましょう。
あなたが記事を書くときは、今回紹介した3つのテクニックをお手本にして、読者をあなたの記事にひきこんでみてください!
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