コンテンツからの離脱を防ぐ「フック」とは

hook the reader

コンテンツは最初の3行で読者の興味を引かなければ、残りの部分がどれだけ良くても読み続けてはもらえません。そのために欠かせない要素とはなんでしょうか?

何気なく読みはじめた読者を一気に記事の世界に引き込むのは「フック」です。

Google検索からWebページにランディングした読者は、氷の急斜面に立っている人のように足元が不安定です。

一刻も早く強力なフックでコンテンツにつなぎ止め、その世界に誘い込まなくてはなりません。

フックとは?

クエスチョン

hook(留め金)とは、読者の注意をひっかけ、次に何が来るかを見たいと感じさせる仕掛け、語り方のテクニックです。

フックはタイトルと連動して機能し、記事の最初の数行で読者をコンテンツの内部に引き込みます。

記事のリードの書き方は難しいものです。余計な言葉でフックをおおい隠して目立たなくしているコンテンツが少なくありません。あなたが300字のリードを書いたときに、最初の150字をカットしてみてください。

フックそのものはとくにユニークなもの、面白いものである必要はありません

読者に「私は入口を間違っていない」と感じさせるのが主な役割です。

それでは、以下に強力な「5つのフックテクニック」を見て行くことにしましょう。

フック1. 質問をする

疑問

人は質問されると、質問に答えたいと思います。

人間は競争心が強いので、答えられないと悔しいのです。

クイズ番組を見ているときの自分を思い出してみれば分かりますね。

また、自分なりに答えた後は、答えが正しいかどうかを確かめなければ気が済みません

CMで回答が引き延ばされるとイライラした経験はないでしょうか。

でも、チャンネルを変える気にはならないのです。

フック2.「あなたは」と二人称で語りかける

これは、最も簡単なしかし効果的なフックのテクニックです。

記事の導入部で、対象読者の枠を広げて「みなさん」と語りかけても何の得もありません。

「システムエンジニアの多くが睡眠不足を抱えているが、—」よりも、「寝不足で今日も朝食を抜きで出勤したシステムエンジニアのあなたは、—」と語りかけましょう。

このフックがうまく機能する理由は、読者が自分は記事の物語の一部だと感じ、その物語がどのように終わるのかを知りたいと思うからです

フック3. カギカッコ付きの会話を使う

communication

私たちは、他人の会話を盗み聞きするのが好きです。

この誘惑に勝てる人はいません。

記事が対話で始まるとき、私たちは罪悪感なしで盗み聞きする喜びを得ることができ、すぐに夢中になっています。

例えば、こんなタイトルの記事があります。

「最大の資産である見込み客リストを腐らせる理由と、その再構築法」

そのフックは次のような対話です。カッコ内は筆者の内面の声です。

私「どうしてこのリストにまたメールを送るの?」(信じられない!)

同僚「まだ一度も送ったことがないからだよ」(そんなバカな)

それでも私は、彼にそう言う前に考えました。そして、確認してみることにしました。(やってよかった!)

このフックは、台詞と内面の声を組み合わせています。

筆者の内面の声は、読者の次のレベルの興味をそそります

なぜ筆者が確認して良かったと思ったのかを知りたくなるのです。

フック4.大口をたたく

human

あえて「大そうな物言いをする」のもフックテクニックの1つです。

このフックは、通常は見出しと冒頭の行の両方で行われます。

このフックには「その大口には何か裏付けがあるの?」と思わせる効果があります。

例えばこんなタイトルの記事があります。

「自分の可能性に向かって生きて行く、などというはたわごとだ」

そのフックは次のようになります。

「私たちはそれに向かって生きていくべき一定量の可能性を持っている、などという考えはまったくのたわごとです。

このフックが効果的な理由は、この考えに賛成する人と反対する人の両方の注意を引くからです。

同意する人は、筆者がどのような理由を挙げているかを見て「確信したい」と思います。

反対する人も、筆者の論拠を見て「反論したい」と思います。

大げさに言うフックは、テーマについてしっかりと議論したいときに使います。

おざなりな議論でお茶を濁すと賛成派、反対派の両サイドからブーイングが飛んできます。

フック5: 物語を導入する

story

物語形式でコンテンツを始めることができれば、強力なフックになります。

これは、フック3の「会話を使う」をより洗練させたテクニックで、プロの技です。

もちろんストーリーは、記事が提供する情報に関連のあるものでなければなりません。

その関連性がコンテンツ全体の「オチ」になるのが、このフックの見せ場です。

例えば次のようなタイトルの記事があります。

「流行に左右されないビジネスの不変の本質とは」

物語形式のフックは、例えば次のようになります。

「それは2014年の11月の涼しい日でした。一組の若いカップルが郊外の通りで立ち止まり、iPhone 5Cで自撮りをスナップしています」

このフックが読者の心を惹きつけるのは、「ビジネスの本質は不変だ」というタイトルとiPhone 5Cで自撮りをする若いカップルとの間の「リンク」を発見したいからです。

そのリンクが本質的で、そしてちょっと意外であるほど、読者の納得感は深くなります

物語を取り入れて地球上で1番成功したビジネスマンに関する記事についても、こちらで紹介しているので、合わせて参考にしてください。

まとめ

まとめ

快適な波から波へ移動する移り気な読者をコンテンツに引っ掛けておくには、強力なフックが必要です。そして意識すれば、ご紹介した5つのフックを利用するのは難しいことではありません。

 

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