なぜ炎上を無視すべきか?:ジャンプとルペンとマストドン


今週もいくつもの
ニュースがWEB上を
騒がせました。

その中で、いくつか
気になる物があったので、
それをピックアップして
考察したいと思います。

特に、
今後世界がどう変わっていくか
を考えるには、非常に示唆的なニュースです。

その流れは、もちろん、
WEBマーケティングに関しても
大きなうねりとして現れることでしょう。

そういう意味で、考察するのは、
非常に重要だと思うので、
ここでシェアしたいと思います。

コメントでも結構ですし、
シェアでも結構なので、
ご意見あればどうぞ。

世間を騒がせている3つのニュース

JUMP+の炎上

JUMP+が炎上しました。

JUMP+というのは、
集英社が出している、
週刊少年ジャンプのアプリ版、
とでも言えば分かりやすいでしょうか。

ドラゴンボールとか、るろうに剣心とかも、
毎週1話ずつ更新で、無料で読めるので、
もし興味ある人はどうぞ。

さて、本題の炎上なんですが、
そのアプリの中のとある漫画で、

「女子トイレの標示を、
矢吹先生にデザインしてもらおう!」

という、ネタの漫画でした。

さらに補足で、矢吹先生と言うのは、
元々ジャンプ漫画家でしたが、
「ToLOVEる」という漫画で、
さらに有名になった人です。

で、そのToLOVEるという漫画が、
エロ本一歩手前の
ラブコメ漫画で、全国の小中学生に、
刺激を供給している漫画です。

で、まぁそんな矢吹先生に、
女子トイレの標示をデザインしてもらったら、
どうなるのか?という、お遊び企画です。

でも、フェミニストの皆さんには、
それが許せなかったらしい^^;

「セクハラだ!」ってことで、
炎上しました。

というか、ハフィントンポストが、
煽ってるだけな気がするけどね。

それ以外で見たこと無いけど。

また、補足ですが、
ハフィントンポストというのは、
リベラルなWEBメディアです。

日本では朝日新聞と仲良しです。

まずこんなニュースが有りました。

フランス大統領選

続いて、
フランス大統領選がありました。

そこで、
「まぁそんな伸びないだろう」と言われていた、
極右政党のルペン代表が、2位になり、
決選投票となりました。

この人、極右とか言われてますが、
実際ガチガチの極右は、
「反ユダヤ」とか言ってた親父の方で、
その親父を追放した後で、
党首になっています。

まぁそもそも極右ってのは、
保護主義、国家主義とかでしょうが、
その割にはトランプ大統領は、
極右とは言われないね、不思議!

この人の掲げる政策を見ると、

  • 経済政策の最優先は国内の産業・雇用の保護
  • 公共調達への参加は仏企業のみを原則
  • 輸入品に3%を課税
  • 外国人を雇う企業に追加課税
  • 自由貿易協定を拒否
  • 年金受給開始年齢は引き下げる

と、大きな政府政策だから、
経済的には左翼だよね。

マストドン

最後は明るいニュース。

マストドンという、
新しいSNSが
脚光を浴びています。

これはTwitterを改善したようなもので、
誰でも自分のサーバーで運営することができるものです。

Twitterは、Twitterという会社が中央集権的に、
サーバーを管理し、その利用規約に反するユーザーは、
一方的にアカウント停止(垢バン)することが出来ました。

しかし、一方的で、マストドンの場合は、
各サーバーが勝手に利用規約を作ることが出来、
それでも良ければ、入ってねというものです。

だから、もしその利用規約に
「納得行かない!」となれば、
他のサーバーを探せばいいのです。

3つのニュースから分かること

結論から言うと、

世界が不寛容になっていることと、
それを忌避しクローズしていってること

が、大きな流れとして、
存在していると思います。

世の中タブーだらけに
なっていますよね。

上で炎上したような、
ジャンプの話も、
ちょっと前だったら、
「ただの漫画じゃないか…」で
片付けられた話だと思います。

以前も、コンビニの冷蔵庫の中に入って、
炎上した人たちがいましたが、
あれも昔であれば、内輪で笑われたり、
店長から怒られて終わりだった話です。

今はSNSやインターネットがあるから、
これまで日本各地で声自体が小さくて
声を上げようにも上げられなかった人達が、
連携でき、グループになれるようになったため、
こんな風に炎上するのでしょう。

正直、僕からしたら、
どっちでもいいことです。

そんな目くじらを
立てることなのだろうか?
と感じます。

きっと、ヨーロッパも
同じ状況なんだと思います。

私、大学生の時に、
イギリスに語学留学してたんですが、
授業の形式は、一つのテーマについて、
全体でディスカッションするものでした。

その日のテーマは、
「動物の権利」についてで、
その中でヨーロッパ人の同級生が

「動物の権利、動物の権利、動物の権利!
動物の権利が大事な人は、
人間よりも動物の方が大事なのよ!」

と、呆れながら言ってました。

実際、聞くところによると、
ヨーロッパでは、
毛皮製品着ると
白い目で見られるらしいですね。
動物愛護かなんかの理由で…

日本に置き換えると、
オーストラリアが、
日豪同盟を棚上げしてまで、
クジラの保護に躍起になってるのが、
理解できないようなものでしょうか。

でも、こういう流れの中で、
非常に問題だなと思うのは、
彼らの主張が「正論」だ
と言うことです。

確かに、毛皮を剥ぎ取られるのは、
動物の立場に立てば可哀想だし、

確かに、女子トイレの標示を、
エロいものにするのは、
「常識」からすればおかしいし、

確かに、外国人にも、
平等に接するのが理性的な立場でしょう。

だから、どんなに寒くても、
毛皮製品を着ると、非難されるし、

だから、捕鯨は文化と言っても、
野蛮だと言われるし、

だから、外国人に対して、
嫌な感情を持つのは許されないのでしょう。

でも、日本なんかまだマシで、
イギリスでは、

パキスタン系移民のギャングたちが
約16年間にわたって実に
1400人の十代の子供たち
(最も年少で11歳)をレイプしたり、
監禁したり、強制売春させていた

にも関わらず、

地元ではみんな薄々知っていたが、
ムスリム・コミュニティーは
英国人コミュニティーからの
レイシズム攻撃を恐れて沈黙していたし、
警察も「セックスは合意の上」として
少女や親たちからの通報をまともに
取り合わなかったと言われている。

上記いずれも https://news.yahoo.co.jp/byline/bradymikako/20160116-00053462/ より引用

ということが起こっています。

日本でも、ちょっと前までは、
軍事のことを話すだけで、
「右翼」と言われたり、

北朝鮮のことを悪く言うなんて、
全く許されなかったわけで、

人間的・理性的・ヒューマニズム的な立場は、
誰しもが「かくあるべし」と教えられ、
育ってきたわけだから、
周り皆同じような立場である中、
それとわざわざリスクを取って反対するのは、
生活もある人にはなかなか難しいでしょう。

世の中普通の人にとっては、
見ざる聞かざる言わざるを貫くのが
「賢い」わけです。

アメリカのトランプ大統領が、
ほとんど全てのマスコミの予想を裏切って、
当選したのは、

彼が言うところの
「establishment」、
エリート達とマスコミ達の感覚が、
市井の人々の感覚とズレていた
結果ではないでしょうか。

フランスで
「極右」勢力が台頭しているのも
同じでしょう。

今までEUを支配していた人達の感覚が
市井の、普通の人たちとの感覚と、
ズレてきた結果でしょう。

とは言え、
それでも本音を吐くことが、
躊躇われるから、

クローズドで、本音を
話せる世界を求めるのでしょう。

そして、Facebookから、
20台前半の人達がどんどん離れ、
InstagramやLINEしか使わない
と言っているのは、
そういう上っ面の世界が、
しんどいからでしょうね。

実際Facebookは、
オジサンやオバサン達の、
社交場になっていると
言われてますし、
実際そうでしょうし。

では、具体的にどうすべきか?

批判や現状分析ばかりしていても、
意味が無いので、では、そんな中で、
具体的にどうすればいいか?も
考えてみたいと思います。

炎上なんて無視

まずそもそも、炎上なんて
気にしなくていいというのが答えです。

なぜなら、上記のJUMP+の例を
見てもわかると思いますが、
そもそもターゲットが違うからです。

ジャンプの女子トイレの標示が、
エロくなったとブチ切れる人は、
そもそもその漫画読んでないです。

これは、メールマーケティングにおける、
登録解除とも似ています。

「あれだけ予算をかけて獲得した見込み客なのに…」

と思うかもれしれませんが、
そもそもそこでの価値観が合わなければ、
きっと一生やっていくことは不可能でしょう。

僕は安くこき使われるのが嫌なので、
いくら何百万円支払ってくれたとしても、
奴隷的使役を求めてくる人は嫌です。

その辺りこちらの記事に詳しいので、
興味ある人はどうぞ。

あなたが登録解除を気にしなくていい3つの理由

炎上を無視した上で、どうするか?

では、炎上気にしなくていいというのは分かったが、
炎上ばっかりじゃなくて、ファンも欲しいですよね。

人倫に悖る炎上はダメですよ。
不倫とか犯罪とか。

でも、強いメッセージを出したことでの炎上なら、
それは一方で好意的に思ってくれる人、つまり
ファンも出てきます。

そうするためには、
どうすればよいか?

代弁する

周りが上っ面ばかりのことを言うので、
目立つのは簡単です。

皆と逆のことを
言えば良いのですから。

いや、正確に言うと、
皆が本心では思っているけど、
言えないことを言えばいい
のです。

例えば、トランプ大統領とかも、
まさにそうですよね。

多くの人が、内心では、
メキシコ移民やムスリムのことを、
嫌がっていたのでしょう。

それをトランプは代弁してくれた、
でもあくまで支持しているだけだから、
自分が言うわけではない、

という安全地帯に、
顧客をいさせ続けることで、
良くも悪くも支持されています。

また、マツコ・デラックスや有吉、
松本仁志が人気なのも
その辺りですよね。

フツフツと腹の中で思っている、
煮えくり返っていることを代わりに、
ズバッと言ってくれるというのが。

見込み客を知る

代弁するにしても、
見込み客が何を感じているかを
分からなければ意味がありません。

というか、
想像でやるしかないですよね。

そうなると、それは芸術家であり、
ビジネスではありません。

あくまで見込み客が何を感じているか、
何に対して不満を抱いているかを、
よく理解・共感した上で、
コンテンツ発信を行っていきましょう。

メッセージを発信する

日本のネトウヨと呼ばれる人達に響くような
「在日韓国人の犯罪」をでっち上げて、
ニュースとしてサイトに載っけて、
PVと広告費を稼いだ人がいます。

その人に
「韓国人のことキライなの?」
と聞くと、

「全然?でも、こういう記事が人気あると思ったから」

とのこと。

まぁ騙される方もという話ですが、
上で話したように、
インターネットはどんどんと
クローズド化していっています。

というのも、GoogleやFacebookも、
本人の嗜好に合わせて、
検索結果やフィードを
変えているからですね。

またFacebookだとより顕著ですが、
自分が「いいね!」してるページや、
繋がっている友だちから流れてくるコンテンツは
自分の趣味嗜好に合致したものが多いです。

そりゃそうです。

なぜなら「朱に交われば赤くなる」ではないですが、
自分の趣味嗜好が周りに反映されているから、
似たような人達と仲良くなるわけで。

そのため、あなた自身のビジネスに、
どういう人を集客するのか、そのためには
どんなメッセージを発信すればいいか、を
よくよく考える必要があります。

哲学を持つ

Facebookで見て、
「こいつ何がやりてーんだ?」
という人がいます。

特にオッサンに多い。

ただひたすらに、
誰かの投稿をシェアするような人。

まぁきっと、発信するということに慣れてないから、
そういうことしか出来ないんでしょうが、
本当に勿体無いと思います。

自分を利することは絶対にないよ、
と強く言いたい。

その記事を書いた人を
利するだけだよ、と。

「お前はどう思うんだよ!」

って聞きたい。

まぁほとんどの人が、フォロワーだから、
仕方ないんだろうけども、

それなら誰かの広告にケチをつけたりせず、
どっかの居酒屋の隅っこの方で、
グダ巻いててくれた方が、
誰にも迷惑かけないって意味では、
よっぽど有り難いと思いますがね。

専門家になる

上の「哲学を持つ」とも
大いに関連するところですが、

なんでそんな風に、
フォロワーになってしまう、
自分の意見を発せないかと言うと、

自分の専門分野がないからですね。

こんな記事書いてて言うのも、
変な話ですが、私は確かに、
大学の時は国際政治を専攻してましたが、

この記事の根底にあるのは、
そこでの知識ではなく、
社会に出てから学んだ、
ダイレクトレスポンスマーケティングの
知識や経験です。

上の3つのニュースも、
立場が変われば、
もっと違う見方が出来るでしょう。

例えば、マストドンについて、
セキュリティの専門家であれば、
「まだアカウントは作るな!」
とか。

補足すると、
マストドンは、上述したように、
各人が勝手にサーバーを作れるので、
そのログイン用の画面から、
IDとパスワードを引っこ抜かれて、
他のAmazonやGoogleで試される恐れがある、
ということです。

別にITや国際政治について詳しくなくとも、
いくらでも書けますよね。

いずれにせよ、
あなたの専門分野からして、
そのニュースをどう紐解くか、
それこそがコンテンツマーケティングの
醍醐味じゃないかなと思います。

最後に

今回は、時事ネタを
ソースにやってみましたが、
いかがだったでしょうか?

これまではこういうネタは、
メールマガジンで発信していたのですが、

2017年4月26日現在では、
図らずも、最も検索されるキーワードが、
「ワンピース つまらなくなった」
というキーワードなので、

やっぱりある程度、検索ボリュームのある
キーワードも入れていかなきゃならんな、
ということで書いてみました。

これもテストの一貫みたいなものなので、
もちろん、コンテンツマーケティング自体の
記事も今後は書いていきますので、
お楽しみに!

 

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